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多摩川のヤマベ釣り

川にも「川のイワシ」と呼ばれる魚がいます、コイ科の淡水魚で 学名は「オイカワ(追河)Zacco Platypus 関東では「ヤマベ」 関西では「ハエ」「シラハエ」という。 新潟や東北地方では「ジンケン」、夏場 赤い婚姻色になる雄を「アカハラ」と呼ぶ地方もある。

渓流の女王「ヤマメ」「アマゴ」をヤマベと呼ぶ人もいるし、北海道ではサクラマスの子供をヤマベというが オラのいうヤマベは そんな高級品ではない。

体長15cmくらいの小さな魚、学名がザコ(Zacco)だから これこそ俗にいう雑魚である。

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この雑魚を釣りの対象にすると なかなか味があって奥も深い、

小さいが俊敏、ヒットしたときのブルンとくる一瞬の感触がたまらない、細く柔らかい竿が満月になり 繊細な仕掛けから伝わる快感は格別である。

彼らの身上はスピードだ、10mも先から突進し、一瞬のうちに餌を捕食する。貪欲なくせにデリケートで警戒心が強い。 釣り人には 微妙な駆け引きと 瞬発的な反応が要求される。

相撲の勝負に例えれば 鯉が小錦なら ヤマベは舞の海・・・だな。

オラは このヤマベ釣りの自称名人である。  ホームグランドは多摩川、子供のころから数えれば多摩川での釣行は千回以上になる。  ベテランになってからの主戦場は二子橋から是政、関戸橋あたりの中流域、奥多摩の上流域まで足を伸ばすこともあった。

小学生の頃は第二京浜(現在の一号線)に架かる多摩川大橋の下流域で「ダボハゼ」を釣っていた。 生まれた家が「矢口の渡し」の近所だったから・・・(矢切の渡しじゃないよ、あれは江戸川、寅さんの地元じゃ・・・、矢口の渡しは 太平記の話で、新田義興が足利の謀略により船頭の頓兵衛に舟底の栓を抜かれ殺された場所、近くには新田神社も頓兵衛地蔵というのもある、歴史的にも知る人ぞ知るところです。  関係ないことだが 多摩川大橋の建設に携わった地元の醍醐建設の社長 醍醐幸右衛門という人は1958年第25回東京優駿(ダービー)の優勝馬「ダイゴホマレ」の馬主である、 たまたま醍醐建設が同じ町内なので知っていただけのことだが・・・)

人生初めての釣りとの出逢いは “食うため”だった。  オラの“食いしん坊”の原点は この多摩川にあったのかもしれない。

お米のごはんを腹いっぱい食べたい、甘いお菓子を食べたい、肉も食べたい、あれもこれも 食べたいものばかりで・・・、終戦後の 食料事情の悪い都会に育った少年時代の思い出が オラの人生に大きな影響を与え続けているのです。

都会の川は汚いという、昭和三十年代ころから 水質汚染の代表のように悪評高かった多摩川が 浄水場や下水道の完備によって 今ではアユの遡上が毎年百万尾を越える。          

オラはこの川が汚いと思ったことは一度もない、多摩川は清流である。アサリを拾い、泳ぎを覚え、初恋の人と◎○☆し、釣りを教えてくれたこの川がオラにとっては「ふるさとの川」、「母なる川」なのです。

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      (宿河原)

大都市東京の一級河川で最も魚影の濃い多摩川は 首都に残された唯一雄大な自然です。 近年 学校やボランティアの集団が定期的に河川敷の清掃をして、子供たちに自然を守ることの大切さを教えている。  郷土の自然を愛する心を形にするには 一番手っ取り早く良いことだと思う。

自然を壊すのが人間なら 自然を守るのも人間の責任です。  ひとりひとりが ゴミを持ち帰る気持ちになれば 自然は 必ず期待に応える寛大さと逞しさを有しています。

ダボハゼに始まった釣りが フナ・ヘラブナ・コイ・マス、そして海釣りまで・・・遍歴はあったけれど、食うためでなくゲーム感覚としての趣味に変わったとき、ついに“極めた”と自負できるのがヤマベの釣りである。

大人になって何でも食べられる時代になり、おなか一杯食べたい・・・という想いが、美味しいものを食べたいという気持ちに変化したのは自然の成り行きか。女まで食べたくなるのも男の正常な成り行きか・・・(余計なことは言わないほうがいいが)

釣りには必ず外道が混入する、 ヤマベを釣りに行った場合、その釣果の割合は 仮にヤマベが100尾だとすると ハヤ(ウグイ)とフナが5~6尾、コイが2~3匹、アユが一尾くらい引っかかることもある。 これは 川のイワシといわれるヤマベの絶対数が圧倒的に多いことの証しだ。  名人の真骨頂とは 本命の数を限りなく伸ばし、外道ゼロを目指すことです。

城ヶ島沖へ鯵を釣りに行ったとき、小さな鮫が三匹、沖メバル一匹、浅場で喰らいついた鯖が三匹・・・本命の鯵は釣れなかった、これでは落第なのである。

80号の錘(オモリ)を水深100mまで落とす、仕掛けを上げるのに 重てぇのなんのって・・・リールを巻き上げるのに一苦労で、何も釣れてないのに 足の指がツル。  大汗かいて重たい鉛のかたまりを上げ下げするばかりで情緒も何もない、船の上で筋力トレーニングをしているみたいで・・。一緒に行った友人は ボケーっとしていたら カモメが釣れて、(空を見上げてリールを巻く・・・ 彼はもしかして名人かも?)先輩は船酔いで ゲロをコマセ(寄せ餌)にしているし・・・。散々な海釣りであった。

鮎の解禁を待ちわびる人、孔雀のウキを凝視するヘラ鮒おやじ、荒波の打ち寄せる磯で七本縞の石鯛と格闘する人、ルアーでバスを追い求める人、オラたちみたいに舟の上で筋肉鍛えたり、ゲロ吐いたり・・・、

人それぞれだけど、釣りという行為さえ出来れば オラも釣りバカ日誌の浜ちゃんと同じで魚は何でもいいが、どちらか言えば やっぱり川が好きだな、

ヤマベが一番いいな。

(ヤマベの釣りに関しては長編になるから 別の機会に連載する予定です)

Photo_299   ハエ釣り用発泡ウキ(冬場)

Photo_301 夏場に使うウキ

Photo_297

登戸から稲田堤方面

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多摩川釣り紀行」カテゴリの記事

コメント

私の場合は二子橋から関戸橋上流まで 多摩川中流域はどこでもやまべのポイントがあります。
どちら方面から来られるのか、小田急線、田園都市線、JR南武線、等で 釣具店の場所や川への入り方もちがいますので 車は止めるところがないので 電車が一番良いですけど。
南武線宿河原駅から15分ほど歩いて 宿河原堰の下流域、東名高速の下周辺が 特によく釣れるようです。釣具屋も溝口、高津、登戸にありましたが 最近は渋谷の上州屋でえさの「さし」を仕入れています。武蔵中原にも中原フィッシングセンター、釣り道具店に餌があります。装備の関係もありますが 足場の良い場所でよく魚が釣れる独自のポイントを開拓するのも楽しいですよ。 釣り客の少ない静かな場所が見つかるといいですね。 コメントありがとうございました、お気軽に何でも聞いてください。 先ずどこにお住まいか、交通機関、道具(竿・仕掛け・餌 その他)詳しくご質問いただけば詳しく説明しますので もう一度コメントでも入れてくれれば・・・・ブログ本文で詳細に更新します。  流れに変化のある中流域にしかやまべはいませんので。
やまべ釣りファンが増えると嬉しいです。

投稿: myway | 2013年8月 3日 (土) 03時59分

多摩川へヤマベを釣りに行きたいのすがどの辺が1番釣れるのか、あと電車で行きたいのですが、どの駅で降りるのか、あと近くに釣り道具屋はあるのか教えて下さい。

投稿: ブルーギル | 2013年8月 2日 (金) 09時51分

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