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清水の次郎長(その二)

◆次郎長の女房

清水次郎長には生涯三人の女房がいる、三人とも名前は「お蝶」、

初代お蝶は 次郎長の貧しく荒んだ青春時代を共に過ごした恋女房である。

貧乏な次郎長宅へ 旅のヤクザが宿を借りに来る、

(一晩泊めて食事と酒を振舞い 帰りには当面の旅費まで援助する、仁侠の慣習とはいえなんとも迷惑なはなしではあるが 世話になった旅人は一宿一飯の恩義に報いるために 命を賭けて喧嘩の助人をすることもある・・・)

家計が苦しいのにお蝶は嫌な顔ひとつせず 親分の顔を潰すまいと大切な着物や家財を質に入れることもあった。

日頃から貧しい一家を切り盛りしながら 子分たちにも優しい姉(あね)さんと慕われていたが、あるとき次郎長一家が喧嘩で人を殺してしまったため ほとぼりが冷めるまで旅にでる生活に同行したとき ついに過労が原因で病に倒れてしまう。

「苦労ばかり掛けちまった、お蝶すまねぇ・・・・」

臨終の枕元で 次郎長がお蝶の手を握りながら涙ながらに詫びると

「だらしがないねぇ、あたしは惚れた男のそばにいられて幸せだったんだよ・・」

お蝶の最後の言葉に 次郎長も子分も 無法者たちが一斉に泣き崩れる。

お蝶亡きあと次郎長の良き理解者となったのが「投げ節お仲」、

三味線小脇に旅をする 粋も無粋もわきまえた渡世の経験豊かな女博徒である。

次郎長に想いをよせていたが 亡くなったお蝶に義理立てをして 惚れているのにアタックをしない、

次郎長の方もお仲への想いを封印してお蝶への義理を貫こうとしている、 それが周囲に見え見えなのに・・・・。

ある時、ついにお仲は清水と決別の決心をする。

いつまでも私がここにいたのでは 次郎長親分を苦しめることになる、

親分も私も お蝶さんを裏切るようなことなんか出来ゃしない、

私さえいなければ・・・

溢れる涙を拭いながら旅支度をしているとき、呼び止めたのは大政だった。

「お仲さんも親分も 似たもの同志の意地っ張りだ、意地と義理とは違います、清水一家には姉(あね)さんが必要だ、このままじゃ あの世へ行った姉さんにまで気を揉ませてしまうじゃありませんか、亡くなった姉さんは 他の女が親分に惚れたからってぐずぐずいうような そんなケチなお人じゃねぇことは お二人とも とおに分かっているくせに・・・」

大政は次郎長にも同じように説得していたのである。

その後「俺んちへ来て 二代目のお蝶を名乗っちゃくれめぇか・・・」

やっとプロポース゛にこぎ着ける。

相思相愛なのに お互いが惚れたとは絶対言わない、

従って 祝言(結婚)ではなく 襲名披露という形で再婚したのである。

これなら二人とも亡きお蝶さんへの義理が立つ・・・大政苦肉のアイディアであった。

義理人情の世界がそうさせるのか、大人の恋って素直じゃないね。

女性の立場からすれば 先妻の名前を名乗るなんて 絶対むかつくよね、

現代では 考えられないようなことだ。

そして、お仲(二代目お蝶さん)までが

後に白昼の喧嘩に巻き込まれ斬られてしまったのです。

・・・・と、ここまでは物語の世界です。

何のことはない 次郎長本人の代わりに 大政がお仲さんを口説いている。 

次郎長の再婚を望んだのは 子分たちの総意だったからだ、

親分に女房がいないでは 自分たちまで女房をもらえないからである。

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明治になって再婚した三代目お蝶さんに関しては 写真や文献など検証できる事実が沢山残されています。 

三代目は武家の娘で本名は「けん」、

献身的に清水一家を切り盛りしながら次郎長晩年の事業を共にする。  

次郎長没後は その存在を後世に残そうと次郎長の日常生活を記録した「侠客寡婦物語」の執筆にも携わった。

「頼みなき此世を後に旅衣 あの世のひとにあふぞ嬉しき・・・」

三代目お蝶さんの辞世の句、あの世の人とは亡き夫次郎長のことである。

才女といわれた三代目お蝶さんは かなりの文人です。

ということで、お蝶さんは初代も二代目も三代目も・・・

古き日本人女性の典型「一途に尽くすタイプ」だったようです。  

男にとっては理想の女房だね、てゆうか、女房が「エラかった」ということだ。

捕手のことを「女房役」とはよく言ったものだ、

顔はマスクで隠し、投手の力を引き出して、勝った試合のヒーローは投手の方だ。

歴史の表舞台に女性が出てくることはないが、英雄といわれる人物を支えてきたのは みな表に出てこない女房の功績だったのかもね・・・

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柳沢厚生労働大臣が「女性は産む機械」と口を滑らせてみんなに非難されている。本音を言ったばかりに平身低頭して謝罪する大臣もドジだが、それを国会でいつまでも追及し議論するのは もっとくだらねぇことだ。

(言っておくけど あの大臣は私の親戚ではない)

「女性を代表して大臣の辞任を要求します」・・・と、口角泡を飛ばして詰め寄る議員がいたが、いつからあんなブサイクなのが女性の代表になったのか?

女性の代表なら 美人で可愛いい人にしてもらいたいね。

もう一つ余談であるが 先月横浜の駅前で「子供の教育は政治の責任です!」

と演説している女性の県議会候補者がいた。

バカヤロ、子供の教育は親の責任に決まってるだろ、お前も母親ならさっさと家に帰って自分のガキの面倒みてやれ・・・と思う。

こんなことだから日本がクラゲになるのだ・・・!

男がクラゲだから 女が黙っていられない世の中になってしまったともいえる。

ナンチャッテ、選挙に行ったこともないのにそんなこと言う資格はないけどね、

今思い出したことだが、

中学のときに 担任の米山先生(女の先生)が結婚で退職することになり

最後のホームルームで教え子の私たちに言った、

「男は男らしく、女は女らしく・・・、そういう人になりましょう・・」

名言だ、今ならこの言葉の意味がわかるぜ・・・!

いい先生だったな・・・、と思います。

 

♪女は無口な人がいい あかりはぼんやり灯りゃいい・・・(舟唄)

♪ちょっとお人よしがいい 口説かれ上手なほうがいい・・・(北酒場)

これが日本の女性像だ、

これに異議があるのなら“お前は欧米か?・・・”

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