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2008年2月

演歌の心(三)

 君を愛するため僕は生まれた

平成の現代は 日本人の嗜好の幅も広がり、明るく積極的なイメージも好まれるようになったのは いい傾向だね。

テレビドラマ「プライド」のテーマ曲に使われた英国のロックバンド、クィーンの

“I was born to love you.君を愛するために僕は生まれた”

彼女を口説くなら このくらいのウソがあってもいい・・・

この積極性は西洋人に見習うべきところだ。

恋は勢いみたいなもの・・・、言葉にすればウソになることもある。

男なら 惚れているのならウソでもハッタリでも突っ走れ!

グダグタするのが平均的日本男子の 伝統的にダメなところだった。

大袈裟なことを言わないと 人の心は動いてくれない、

当たり障りのない接し方では 友達にもなれない、

「恋」ならば尚更だ、自分の全てをぶつけなければ相手に理解されない。

昭和的にいうなら 男は「渚のシンドバッド」、女なら「どぉにも止まらない」になれ!

アタックするときはウソでもいい、大切なのは愛の言葉やプロセスではない・・・

二人で歩む人生が 互いに真実であることです。 

only one road をtogetherしようよ・・・? てことだ。

(こういうことは卒業間近に解ること、不良オヤジの無責任な見解だけど)

“出逢ったときの君は 食べてしまいたいほど可愛かった・・・・

あれから四十年・・・あのとき食べておけばよかった!”

きみまろさんのトークに 中高年になった二人が腹を抱えて大笑いできるのも

今も変わらぬ 一途な「真実」があるからだ。

(きみまろミニライブ  これは面白いよ)

http://www.youtube.com/watch?v=Mqhh-7Pjr7g 

歌は作者の気持ちを視聴者に共感させなければならない。

人の心を揺さぶることが目的でなければ 発表する意味がない。

従って、演歌の歌詞は 聴く人が「えっ?」と驚くような 極端で過激な表現が多くなる、恋をするときと同じだ。

興味を持たせるための宣伝効果を見込んだ作者の思惑もあったりして・・・?

私は評論家ではないが タイトルや内容に「地名」を使うと曲の売り上げに効果があるような気がする。

例えば 森進一 港町ブルース

♪背伸びしてみる海峡を 今日も汽笛が遠ざかる

あなたにあげた 夜をかえして

みなと みなと函館 通り雨・・・・

  ここまでは なかなかいい歌だ と思うけど、

  サビの部分が 二番以降になると

 みなと 宮古・釜石・気仙沼

 みなと 三崎・焼津に御前崎

 みなと 高知・高松・八幡浜

 みなと 別府・長崎・枕崎

 女心の残り火は 燃えて身をやく櫻島

ここは鹿児島 旅路の果てか みなと 港町ブルースよ・・・

これでは日本縦断港町ツアーじゃねえか?

なんかずるいよ・・・てゆーか セコイよ・・・と思う。

人気歌手が地元の地名を唄えば 町おこしの効果はあるし、少なくとも地元住民はレコードを買いたくなる。

ちなみに昭和四十年代、営業で「みちのくひとり旅」をしていた頃、釜石・気仙沼あたりのキャバレーではこの曲が流れていた(出張報告書には書かなかったが)、

ミリオンセラーにならなくてもいいが、日本中あちこちの地名を出して地域限定で売り上げの輪を広げれば あわよくばヒットする・・・?

一種の販売戦略と評価するのは オラのへそが曲がっているからだろうか。

東京、横浜、京都、大阪、神戸、札幌・・・メジャーな都市を題材にした場合は全国規模でのヒットを視野に入れている。

新宿、銀座、祇園、御堂筋、すすき野・・・などの繁華街も同様である。

1月29日 横浜伊勢崎モールを歩いていたら 故青江三奈の歌碑がありました。

Photo

ドゥドゥヴィドゥヴィドゥヴィドゥヴィドゥヴァ・・・で、

伊勢崎町を全国区にしたのは青江さんの功績だ、横浜市民栄誉賞と伊勢崎町内会特別功労賞に値するな。

Photo_3

それでは演歌の過激な表現に 再びツッコミいれてみっか、

八代亜紀   雨々ふれふれ もっと降れ 私のいい人つれて来い

                 (雨が人を連れてこれるのか?)

       曇り空ならいつも会いたい(晴れの日は会わなくていいのか?)

石川さゆり  誰かに盗られるくらいなら あなたを殺していいですか

                             (いけませんよ)

都はるみ   あなた 死んでもいいですか (これもいけません)

フランク永井  そばにいてくれるだけでいい 黙っていてもいいんだよ

                     (そんなの つまんねぇ)

弘田三枝子  私はあなたに 命を預けた (大丈夫か?)

五輪真弓   鳥になれ 大らかな翼を広げて (無理です)

加藤登紀子  百万本のバラの花を あなたに あなたに あなたにあげる

           (これも無理、大変な金額になる、貰ったほうも困る)

相良直美   二人のため 世界はあるの (フザケンナ!)

 

日常でなかなか云えないことも 歌の世界なら何でもいえる、

だから いいんだよね・・・

歌とは人間の夢、口には出せない 心の叫び なのかもね・・・。

 

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演歌の心(二)

あの鐘を鳴らすのはあなた

演歌は「艶歌」・「怨歌」の字をあてることもあるが

キーワードは おおかた相場がきまっている。 

“恋・別れ・未練・涙・酒・淋しい・怨み・どうせ・・・”

季節・背景は “夜・雨・雪・冬・港町・酒場・宿・・”

どれもこれも寒くて暗~い。 

“やっと掴んだ幸せ”・・・とか、

“愛しているのに別れる運命”とか、 “尽くし足りない私が悪い”・・・など、

どれもこれも じれったいほど控えめで陽気なセリフはあまりない。

演歌が昭和の産物だとすれば 昭和の日本人は 昭和という時代の「負の部分」に支配されながらも そのマイナスイメージを「心地良さ?」に変えてしまう独特の感情領域を備えてしまったのだろうか?・・・(ナンチャッテ、ややこしいこと云うと自分まで解らなくなってしまう・・・、バカだねオレは)

例えば 北島三郎  

遥々来たぜ函館へ 逆巻く波を乗り越えて 

後は追うなと云いながら うしろ姿で泣いてた君を 

思い出すたび逢いたくて とっても我慢ができなかったよ~

水前寺清子 

幸せは歩いてこない だから歩いてゆくんだね

(・・・略)人生はワンツーパンチ 汗かき べそかき歩こうよ 

あなたのつけた足跡にゃ きれいな花が咲くでしょう

人生の応援歌のように威勢のいい歌にも その裏側にはどこか辛い過去を背負っている・・・それでなければ大衆に認められない。

昭和を生きてきた人に この種のマイナスイメージが好まれるのは確かなことです。

でも マイナスでも こんなに爽やかなのもある

あなたに逢えて よかった

あなたには 希望の匂いがする

つまづいて 傷ついて 泣き叫んでも

さわやかな希望の 匂いがする

町は今眠りの中 あの鐘を鳴らすのは あなた

人はみな悩みの中 あの鐘を鳴らすのは あなた

あなたに逢えて よかった

愛しあう心が 戻ってくる

やさしさや いたわりや ふれあうことを

信じたい心が 戻ってくる

いい歌です、素晴らしい詩です。

阿久悠さんの作詞の中で これが一番好き!

昭和という逆境の時代は 悲しさと同時に人の心の優しさも育んだ。

「あなた」とは「昭和」のことを云いたいのだと思います。

      

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