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演歌の心(二)

あの鐘を鳴らすのはあなた

演歌は「艶歌」・「怨歌」の字をあてることもあるが

キーワードは おおかた相場がきまっている。 

“恋・別れ・未練・涙・酒・淋しい・怨み・どうせ・・・”

季節・背景は “夜・雨・雪・冬・港町・酒場・宿・・”

どれもこれも寒くて暗~い。 

“やっと掴んだ幸せ”・・・とか、

“愛しているのに別れる運命”とか、 “尽くし足りない私が悪い”・・・など、

どれもこれも じれったいほど控えめで陽気なセリフはあまりない。

演歌が昭和の産物だとすれば 昭和の日本人は 昭和という時代の「負の部分」に支配されながらも そのマイナスイメージを「心地良さ?」に変えてしまう独特の感情領域を備えてしまったのだろうか?・・・(ナンチャッテ、ややこしいこと云うと自分まで解らなくなってしまう・・・、バカだねオレは)

例えば 北島三郎  

遥々来たぜ函館へ 逆巻く波を乗り越えて 

後は追うなと云いながら うしろ姿で泣いてた君を 

思い出すたび逢いたくて とっても我慢ができなかったよ~

水前寺清子 

幸せは歩いてこない だから歩いてゆくんだね

(・・・略)人生はワンツーパンチ 汗かき べそかき歩こうよ 

あなたのつけた足跡にゃ きれいな花が咲くでしょう

人生の応援歌のように威勢のいい歌にも その裏側にはどこか辛い過去を背負っている・・・それでなければ大衆に認められない。

昭和を生きてきた人に この種のマイナスイメージが好まれるのは確かなことです。

でも マイナスでも こんなに爽やかなのもある

あなたに逢えて よかった

あなたには 希望の匂いがする

つまづいて 傷ついて 泣き叫んでも

さわやかな希望の 匂いがする

町は今眠りの中 あの鐘を鳴らすのは あなた

人はみな悩みの中 あの鐘を鳴らすのは あなた

あなたに逢えて よかった

愛しあう心が 戻ってくる

やさしさや いたわりや ふれあうことを

信じたい心が 戻ってくる

いい歌です、素晴らしい詩です。

阿久悠さんの作詞の中で これが一番好き!

昭和という逆境の時代は 悲しさと同時に人の心の優しさも育んだ。

「あなた」とは「昭和」のことを云いたいのだと思います。

      

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