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この素晴らしき世界・眼の手術

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病室から見えるスタジアム

what a wonderful world

see trees of green, red roses too
I see them bloom for me and you
And I think to myself, what a wonderful world
I see skies of blue and clouds of white
The bright blessed day, the dark sacred night
And I think to myself, what a wonderful world
The colors of the rainbow, so pretty in the sky
Are also on the faces of people going by
I see friends shaking hands, saying how do you do
They're really saying, I love you
I hear babies cry, I watch them grow
They'll learn much more than I'll ever know
And I think to myself, what a wonderful world
Yes, I think to myself, what a wonderful world

昨年あたりから眼が悪い・・・、釣りに行ったときウキが見えない、何を見てもぼやけてる。 オラの世界は どこへ行っても 霧の摩周湖か。

これではつまらん、料理が見えないから美味いもの食っても よくわからない、

むこうからカッコイイ姉ちゃんが歩いてくる、見たくてもぼんやり・・・

多分ブサイクでも美人に見えてたかもしれない。

昨年末 ついに眼科へ行った。 白内障と診断、もう治療の段階ではない、手術です・・!

ところが ドジなことに手術の予定日に 脳外科に昏睡状態で入院中。

眼はコワイ、目薬点すのでさえも よけてしまうほどなのに・・・

コワイのはボケてない証拠ですよ、案ずるより産むが易し・・・応援団から励ましの言葉をもらったが、(こんなにコワイのならオレはボケてたほうが幸せだったよ、オレは産んだこともないし・・・)

一週前の検査の段階から戦々恐々、 もう怖くてビビリまくり、スタッフが若い女性の先生ばかりでやさしくしてくれるのが唯一の救いだった。

大丈夫よ、ちょっとだけ我慢してねー・・・、やさしいのに目玉をひっくり返すくらい大胆。 やめちゃおうかなー・・・の発言に「男でしょ、」「紹介してくれた先生の顔をつぶさないように」・・とか、80代の高齢のお年寄りでも平気でやっているらしい。  みんなに激励されるから よーし、男だ、意地と度胸と義理と人情でやったる・・・!?

そんなに気合入れなくてもいいのに、本番はからっきし だらしない。

緊張で、力が入ってグチャグチャのシャバダバで ヘロヘロ、 恐怖の体験、こんなにコワイ経験は生まれて初めてだ。

ヘトヘトに疲れた。 関が原から逃げてきて お化け屋敷へ行ったくらい疲れた。

終っても 冷や汗と寒気でガタガタ震えがきた。  手術室からヨレヨレのボロボロで出てきたよ。 帰り道は優しい先生が車椅子押して部屋まで送ってくれた、

「ゴメンネー・疲れたでしょ」慰めの言葉にうるうる来てしまうよ。 こちらこそ 大騒ぎして 手こずらせてゴメンネー・・であった。 

手術の終わる五分前頃、耳元で先生がささやくように話しかけてきた、「もうすぐ終わりますからね、あのね・・今度の月曜日、私の診察室まで来てくれるかな・・? 」砂漠にオアシス、天使の歌声のように聞こえたよ、こっちは 舞い上がっているから・・もぉ・嬉しくなったよ、「は・?・はい・いいともー!」 来てくれるかなー・・と問われたら、いいともー・・しかないでしょ、「取り込み中悪いけど、朝一番・九時半に予約とっていいかしら?待ってますからね、必ず来てね・・・」 ??? 「行きます・行きます・・ジャマの入らない二人っきりのお部屋でゆっくりお会いしたいです、是非お願いします」 「 それは?意味が違いますけど・診察室は二人きりですよ 」 意味違う? フラれてしまったけど こんなにやさしい・癒される会話が出来ただけでも充分幸せ・・・?  天にも舞い上がって行きそうだったよ。 「はい・絶対行きます、よろしくお願いします」 否応ないですよ、憧れの先生のお誘いなら オラ何時でも お付き合いしますよ・・、こんなラッキーめったにない? 診察の後お食事でもするなら 夜の方が良いかも? ホテルのレストラン予約できたらいいなー? なんちゃって、余計なことまで想定するから みんなに叱られるけれど。  怖い・怖い・・の手術室で 唯一癒される幸せな瞬間であった。 「いいともー」を聞いた若いスタッフが何人かケラケラと笑った。 先生にもウケたのか・・クスッと笑ってくれた。  「黙って! キョロキョロしないの・静かにしててください」執刀医の先生には叱られる、オレが笑ってる場合ではない、カパッーと、眼を開けて じっと辛抱しなければならない張本人である。ギャグ飛ばしてる場合ではないのである。   

帰り道に売店の前にたこ焼きの自動販売機があった、たこ焼き六個350円、オイシソー・・・「先生、たこ焼き食いたい・・・」「ダメよ、手術の後はダメ、今日は我慢してね・・・」それくらいなら我慢できるよ、・・でも、たこ焼き食べたい。  しょーがねぇ、明日まで我慢するか・・・(^.^) 素直な気持ちになれたのは「たこ焼き」のおかげです。

これからは何があっても これ以上の辛いことはない、もう人生に怖いものはないだろう。 天下無敵・国士無双・笑門来福だ。

教訓「 どんなに辛い状況にあっても 憧れや夢を持ち続けていれば きっと良いこともある・・・。」

また脱線になるが 初めて経験した眼科の手術、コワイ・コワイ手術でも唯一救われたのは先生が若き女性であったこと、エレガントなドクターにご縁があったこと、怖い世界にも一つくらいは幸運なこともあったのである。 肝臓で死ぬ苦しみを味わったときも 病院では男性患者から人気ナンバーワンの女医 千鶴先生(お名前だけは忘れもしない)に当たったこと、おいらは そういう「幸運の星?」を持っているのかも・・? 同じ部屋の腎臓疾患で長く入院している若い男に「いいなー・オレどうせ治らないなら千鶴先生に診てもらいたい・・嗚呼・憧れの千鶴先生・・・、あなたはいいですね、おなか痛いの・・て、甘えられるからなー、あなたはラッキーだと羨まれていた(私は甘えた記憶はないけどね、ベッドへ回診に来てくれるときには 自分の肉体にどこか痛いとこあればよいと期待はしていた) オレ・本当にラッキーなのかな?・・怖い病気の時に限って 素敵な女性の先生に巡り逢う・・・? 不運ばかりではない、どんなピンチでも どこかに何かいいことが隠れているのが人生なのだ・・・と思えるような人になりたい。

今年は眼の手術をブログのメインにする予定だったのに、大病で回り道をしてしまった。

波乱万丈とはいうものの ここまできて波乱万丈は もう要らないよ。 車椅子で先生と二人きりで会話できたのがせめてもの安らぎ?「本当にだらしなくて すみませんでした。下半身なら自信あるのに、経験も豊富です・・」口説いてるのではないよ、痔の手術、大腸検査、ひざの怪我、腰痛・・など、下のほうはどこをやられてもベテランであることを説明した。

しかし、眼の手術は もうヤダ! オレは男じゃなくてもいい、私は貝になりたい・・・・というくらい怖くて大変でありました。

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今年は命に関わる大病を患ったからだろうか、元気になってきた先月あたりから 思い出すのは 過去の辛い記憶ばかり、どんなに辛いことの中にも いいことだってあったではないか・・・と、涙もろい日々の中で 自分を勇気づけようとしていた。  ネットで調べると病気のブログが多いのにびっくり。 みんな元気になる言葉や情報を探しているのだ。 手術後「うつ状態」になる人が多いらしい、思うように体が動かせない苛立ちがあるのだろうか、

この世は悲しみに満ちている・・・どこかの宗教団体のキャツチフレーズのような悲しみの世界が自分にもある。 振り返る人生は 悲しく辛いことばかりだった・・・そんな風に思う自分が可哀相で悔しくて、涙の量が多い数ヶ月だったから 

せめて 幸運にも 大病から生還した残りの人生が 素晴らしい世界でありたいと 眼の手術を決意したのです。

最近聞いた情報だけど、ICU症候群というのがあるそうです。 生死に関わる大手術をすると 麻酔の関係もあって 昏睡が長いと、妄想・幻覚症状が出る人もいるらしい。

「思い込み」からのヤンチャな言動もICU症候群だったとすれば、泣き虫になって「うつ症状」もあったとすれば、 オラもまだ捨てたものではない、大ボケのハチャメチャではあったが、一応マニュアルに従った模範的患者のはしくれであったと 自分に「普通でまあまあよくやったで賞」をあげたいね。 眼の手術は  自分では大騒ぎのドタバタだったけど まずまず無事に終わり、

翌日から ウソのように良く見える。 世の中が こんなに明るいとは・・・ナイターとデーゲームくらいの差がある。 そして、今回もオラには応援団がいた。 ありがとう。

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この世界は素晴らしい、悲しみや涙のない 自由で明るい美しさに溢れている・・・

アメリカのユキちゃんから「よく頑張ったで賞」をあげます・・・とメールがきた。

ルイ・アームストロングの「この素晴らしき世界」を聞くとユキちゃんはジーンとくる。 若い頃渡米してアームストロングの地元ニュー・オリンズで長く暮らしたユキちゃんには 若い頃の苦労や思い出と共に 特別な響きがあるのだ。

「何て世界は素晴らしいのだ・・・」こんな風に思えるときが幸せなのだ。

オレが生きているこの世界には もう悲しいことなんてない、平和で美しい景色と陽気で優しい人たちで溢れている、何て素晴らしいのだ・・・」これからオラの見る世界がワンダフルワールドなら そこに生きている自分もワンダフルだ、 こんな幸せなことはない。

釣りもできる、ウキがちゃんと見えるから、美味しい料理はちゃんと見えるから美味しく食べられる、競馬のマークシートもきちんと塗れる、読書もできる、きれいな姉ちゃんは

それなりに ちゃんと見える。 美しい景色や花の写真も沢山撮れる・・・

この世界は 何て素晴らしいのだ、これからは いいこと、楽しいことばかりじゃないか。・・・と思いたい。

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◆8月14日 区役所から介護保険認定の係りの人(小泉さん)が来てくれた。  寝返りは・床ずれ・お風呂・食事・・・など、生活面の不具合の有無を確認する。 オラの周りは皆親切でやさしい。 結局、病院でも役所でも、友人たちも・・・どこへ行ってもやさしい人ばかりだ。  ボケボケのハチャメチャは元々として、元気なので せっかくもらった介護認定「⑤」は 今度はずーと下がる予想。 一ヵ月後に成績表が来るらしいけど、要支援①~②くらいか、その上のランクに要介護①~⑤まであるらしい。  ⑤から①に変わるのは成績が落ちるみたいで ちょっと残念? でも・それだけ治っているのだから ま・いいか・・・! オヤジギャグを交えて楽しくお喋りさせてもらいました。 人が恋しいから話し相手が来るのは嬉しい・・・これが年寄りになった証拠だけどね、小泉さん、この暑いのにありがとうございました。 

最近写真が良くない、眼が悪かったからと 眼のせいにしておこう、 今は肉体も元気、眼も新しく良くなった!カメラも一千万画素、マシーンもアングルも 高性能の新型だから・・・・気合入れて きれいなのを撮るぜ!

動き始めている、ときが流れて ついに動き始めた。 自分も 自分の周りの世界も・・・あとで良かったねーと、いえるような何かが 確実に動き始めている。 泣いても明るく笑っても 時は流れる。  どんなことでも 時間が経てば 事態は必ず動き出す。     

この素晴らしい世界を 新しい眼で堪能したいね。 

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コメント

ユキちゃん
2月に倒れてから今日で六ヶ月です。 泣いたり笑ったり大変だったけど、ユキちゃんの温かい励ましには 随分感動して泣かされました。いつもありがとう。 
こんなに元気に快復したのは みんなのおかげと改めて感謝です。
日本の夏はアフリカよりも暑い、涼しい秋風が吹く頃には 身も心も絶好調の予定です。 さっき介護保険認定の役所の係の人が来ました。 「五」はないですよー、今度は絶対下がりますよー・・・と、オヤジギャグで 笑いながら楽しくお喋りしました。 一ヵ月後に成績表?が届くそうです。 予想では低いレベルの要支援①~②、その上のランクに要介護①~⑤があるそうです。
今日も暑いよー。 氷のベッドで要支援してもらいたいよー。

投稿: myway | 2008年8月14日 (木) 16時36分

今年は兄ちゃんには色々ありましたね。命の脆さと尊さを同時に身をもって体験したんですよね。だから体だけじゃなく心もだんだん癒されているんだと思います。私は今大自然に囲まれてこの中に生かされている事自体がすごく有難くて感動してる毎日です。嬉しくても悲しくても素直に泣き笑いできる人の方が幸せですよね。兄ちゃんも怖い思いをしたけど新しい目が手に入ったんだからこれからもいい写真たくさん撮って見せてください。
ユーモアのあるブログも楽しみにしています。
 What a wonderful world indeed!

投稿: ユキ | 2008年8月14日 (木) 15時20分

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