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みちのく一人旅(2)仙台 広瀬川の夏

みちのく一人旅、東北出張の拠点は東北の首都、伊達政宗の地元仙台であった。  

仙台は三日ほど滞在する。 仕事の傍ら青葉城、松島、塩釜、作並等観光地も略制覇して 夜のネオン街の探索も熱心であった。 十年も通うとベテラン、地元の人に道を教えるほど詳しくなっていた。  宿泊はいつも同じ旅館だった、 仙台駅前から長町行きの市電に乗り 広瀬川の広瀬橋のたもとにある古い建物、十室しかない小さな旅館、家庭的で気兼ねの要らない宿であった。 初めて出張へ出たときから十年間、いつも同じ宿、常連である。

オレ専用の部屋もあった、窓を開けると広瀬川の景色が見渡せる、流れの音が気になることもあったが・・オラは川が好きだから、夕暮れと早朝と・・水鳥や流れに跳ね上がる銀鱗をボーっと眺めて それなりに癒され、ストレス解消していたのである。

夏の七夕祭り、春の受験シーズンには満室になることもあるが 家族の一員同様に馴染みになっていたから 客間が満室の日は家族と同じ部屋に寝ることもあった。 

スタッフはお爺ちゃんと婆ちゃん、会社勤めのご主人と女将さん、お爺ちゃんの先妻の孫でお手伝いの朝ちゃん、ファミリー五人だけで客の世話をしている。  婆ちゃんは膝に水がたまる、脚が痛いといつも愚痴を言いながら、こちらも客のような顔をしないし お客さん扱いされることもなかったが それが心地よいのである。  「要するに 自宅と同じ状態であれば良いのだ・・でしょ・・・」温泉旅館並の高級サービスは要らない、安くて気兼ねしないから常連なのだ・・・布団を敷きながら部屋の係り朝ちゃんは云う。  

オラの「みちのく一人旅」では 温かい・楽しい、最も思い出深い旅の宿である。

 

新潟の同業者で大酒飲みの岳父(妻の父・義父)も ここの常連で この宿で合流し オラと語りながら晩酌をするのが楽しみであった。           

娘婿は可愛いという、広瀬川の堤に沿って赤提灯の飲み屋が並ぶ中で 会うたびに出かける馴染みの小料理屋もあった。 多楽茶屋、五~六十代くらいで品の良い女将さんが一人で切り盛りしている料理の美味しい店であった。  旅館の夕飯が終るころ「そろそろおタラの母ちゃんとこ行くか・・?」親父はもしかして 女将さんが目当て?・・・親父が?なわけないよなー?!・・と、まだ新米の婿が余計な心配するほど お気に入りであった。           

 新潟から会社の若い連中と大きな機械を車に積んで私と合流、大広間(部屋のしきりになる襖を開けただけだが)でオラも交えて大宴会・・というより晩飯時に酒とごはんを一緒に食べるだけだが、サスガは越後の男たち、ゴハンの茶碗に酒を注いで飲む酒豪もいた。                         

 お椀にカツオの刺身を二切れほど入れて 生姜、ネギ、シソの実など 刺身のツマを少々、味の素を少々、醤油をかけて 熱いお湯をかけると・・・紅いカツオが白く変色する。  これが親父流の 旨いお吸い物講座・・・であった。 

 

岳父はガキの頃大人に向かって オイ・喧嘩しねぇか?オレヒマだから・・・と、ヒマつぶしに格闘の相手を探すつわものである、酒の呑み方も半端でない、オラがブレーキかけると オマエに云われたくねぇ・・オマエこそ半端でねぇと、新旧酒飲み対決である。

Hotei

あるとき 二人でノリノリになって話が弾んだことがあった、アイツ(娘=妻のこと)は俺に似てキカネェ子だから 子供の頃雪の中に放り出したことがある、通行人が「通りがかりの者ですが何とか勘弁してやってください・・」と 外で寒さに震える娘を連れてきたこともある。  一人で東京へ出て行った、言い出したらキカネェ子だ、根性ある子だ、お前も嫁と親の板ばさみになって大変かもしれねぇが よろしく頼む・・・。  嫁に出した娘を心配している、ついでに婿の私にしっかりせよと激励しているようで・・・この世代の親父は 戦争体験の話をする人が多いが ここでは娘の子供の頃の話ばかり、その記憶を懐かしむように・・・娘を嫁に出した父親の心境が分かるような気がした。  この夜は二人で41本の酒を飲んだ。 自分の酒量新記録である。                                                         

帳場へ電話して「婆ちゃん・・・お・さ・け・・・」追加追加しているうちに 最後に婆ちゃんが 「もー無いよ」「酒がないのか・徳利がないのか?」 徳利ならここにあるから・・・畳の黒い帯に沿って並べていた徳利が なんと41本だった。 「どっちも・・無いよ・・いい加減にしなさい・・」

布団に入ってから 「親父・・この宿の天井は 廻るよ・・・」「バカいえ、天井が廻るか?お前・呑みすぎだぞ 」それはこっちのセリフだよ・・・。大徳利下げたタヌキの置物に似た、布袋様のような 太鼓腹の怪力親父も サスガにグロッキーだった。

翌日は朝から気分悪い、頭痛い、まだ世の中が廻っている。 長い長い一日だった、休みたくても休めない、サラリーマンになったことが恨めしく思えた、 当分酒は呑むまいと後悔した、                                               

二日酔いの後悔は経験豊富であるが このときばかりは最大級の辛さ、一日中オェー・オエー・・となりながらであったが、これで懲りるようでは酒飲みを自負する資格はない。                                       

 私は酒飲みである。 遺伝的な素質もあるが 大量に飲むタイプではない、酒量は自慢にはならない、あるとき品川のホテルでビールの呑み放題というのがあって、ジョッキ15杯の記録保持者である。                  

若い頃はこういうことに挑戦するのも腕を磨くと思っていたが それが二十代から「痔」で苦労する原因になっていたのだ。                  

酒は浴びるものではない、じっくり有難く呑まないとバチが当る、一気飲みとかは酒を冒涜することだ、今だから言えることだが。              

酒は味わうもの・・・それが実践できるようになったのは四十過ぎからだった。

 

本当の酒飲みは普通に毎日日課として飲む・・・私の場合その基本は出来ていると思う、乱れた経験がない、酒飲みのくせに酔っ払いが嫌いである。 若い頃から酔っ払いには随分世話を焼かされたから、兎に角 だらしないのがキライ、何も憶えてないとか 千鳥足とか・・・酔っ払いを見ていると あんな風に酔えたら幸せだと思うことがよくある。               

酒で失敗したという話は よく聞く、酒で成功したという話はないが・・・、

酒の責任にしてはいけない、失敗するような 呑み方をしてはいけないのである。  もうひとつ不思議なことに どんなに酔っていても 勘定の心配はしている、これで何本目だから 支払いはなんぼくらい・・・と、案外概略を計算しながら呑んでいるのである。 そのくせ帰り道はタクシー代を節約して辛い思いをしながら 最終電車に乗る。 最終電車は意外と混んでいる、通勤ラッシュ並みである。 酒飲みの実態は 研究すれば長編のエッセー集ができる。

 

失敗とは思いたくないが、この仙台の宿で 看板娘の朝ちゃんまで巻き込んだ大失態をやらかしたことがあった。  丁度夏休みシーズン、仙台名物七夕祭りの最中で 一週前に予約の電話しておいたのに観光客が多く 満室になっていた。  オラの専用ルームも満室だった。 女将さんとお婆ちゃん 二人して 申し訳ないが子供部屋、朝子の部屋で寝てくれねぇすか・・・ということになり くれぐれも間違い起こさねぇように・・大丈夫だな・・・と、婆ちゃんに念を押されながら 朝ちゃんと同室で一夜を過ごすことになった。                

朝ちゃんとは 同年代で話題も共通して いつも朝晩の食事時には オラの部屋で晩酌の付き合いまではしないが 何かと興味津々で 映画、流行の歌謡曲、六本木がどうの 新宿がどうのこうのと 東京の情報を聞きたがる、 私は朝生まれたから朝子、妹は夜生まれたから夕子ていうのよ・・いい加減だからウチの親は・・・etc.彼女自身の話も随分聴かされた。                 

河の対岸に新築のボーリング場がオープンした、ボーリング一度はやってみたい、将来東京へ行って田舎者だとバカにされないように・・・。

純情でいい子だ・・と思っていた。 

その日は夕刻 宿に戻ってから 晩御飯の前に 先ずお風呂へ・・てことで集金袋をビニールに包んで防水して風呂場へ持ち込んだ、出張先での最重要貴重品である。

肌身離さずの感覚である。  岩風呂の岩の上に置いて そのまま風呂から出て部屋へ戻り晩酌をチビチビやり始める、そこで愕然となった、アタマ真っ白! 血の気が引くとは こういうことなのかと実感した。 ドヒャー!?!!・・・天地がひっくり返るほどの大ショック、階段を駆け下り そのまま風呂場のドアを開けて突進する。                                  

 岩の上に 無事に袋を見つけた、そのときの喜びというか 感動的安堵。  

そこで気が付くと湯煙の中に裸の女・・朝ちゃんだ「きゃー・・・!」 

外にまで響く大音響の悲鳴。典型的な キャー・!・・の状況であった。  

水をぶっ掛けられなかっただけ まだ幸運だった。             

 部屋に戻り袋の中身を確認した。 現金、手形、小切手、総額百万円の金額だったが 朝ちゃんより こっちのほうがショックだったよ、口から心臓が飛び出しそうだったよ。 

客が多いからもしも無くなったら・・・切腹では済まされない。          

食事が済んでから家族の住む一階へ・・・朝ちゃんの部屋へ

トボトボ歩きだったよ。                        

六畳間に 布団が二つ並んでいたが 朝ちゃんは奥の布団に座って壁のほうを向いたままである。 浴衣の襟を両手でしっかり閉じて、絶対こっちを向かない、防御の姿勢を崩さない。                          

ごめんね・びっくりさせて悪かった、俺が悪かった・・・忘れ物を取りに行っただけだから・・、痴漢ではない、ホントニ 信じて!見てないから・・・ホントにゴメンネ・・・                      

下心があるのではない、誤解を解こうと何度もアタマを下げていた。 

イヤ・・、知らない、・・あんな人だと思わなかった・・・、こっち見るな、や・だー!、ヤダ、 い・や・だ・・・、ゴメンばっかり・適当に言わないで・・」「適当??じゃないよ、誠心誠意 肝に銘じて 反省してます・・ゴメンネ・・」「わたしがバカだから・・難しいこと言って ごまかそうとしてるでしょ・・」                            

朝ちゃんは怒っている、しまいにバスタオル抱いて泣きじゃくっている。 本当に悪かったよ、謝るから勘弁してよ、明日ボーリング連れてってやるから・・、信じられね・ やだ、知らね、・・!・取り付く島も無いとはこのことであった。

 

風呂場の湯気の向こうに見えた背中と 今壁を向いてオラに背を向けている浴衣姿の曲線が悩ましくて眠れない。               

時々隣の布団のほうを確認するが まだ座って背を向けたままである。 

やがて朝ちゃんは部屋から出ていった。  こっちはそのまま悶々として まだ眠れない。 レポート用紙を出して ここまでの報告書を書く、 まだ三歳の息子に絵文字入りで 手紙を書く・・・、こんな場合 何か仕事してないと落ち着かない、

やがて早朝 5時前頃に起きだして釣道具持って 川へ釣りに行った。 広瀬川はヤマベが釣れる、アユの釣り人も見かける。 ずっと前からカバンの中に携帯用の竿と仕掛けは持ち歩いていたのである。  釣りキチの酒飲みである。 殆ど寝ていなくても釣りには行ける、これが若さである。

土手の道から 朝ちゃんが降りてきた、朝ごはんの支度できましたから・・・迎えに来た。

釣った魚を全部放流してから 二人でぶらぶらと土手の道を歩いた。

昨日はゴメンネ・・・、いいえ・わたしのほうこそゴメンナサイ、 あれからどこへ行っちゃったの? オラは まだ信用されてないの? 婆ちゃんと一緒に寝た、ヤダーとか 知らネェ・・・とか、お客様に無礼な口をきいてはならね、ちゃんと詫びて来いと叱られた、いいんだよ、悪いのは俺だから・・・、わたし・もうひとつ謝らねばならぬことがある、あなたの書きかけのお手紙見てしまった・・・

ママに読んでもらってください・・・ヒロ君へ

元気ですか、ママの言うこときいて いい子にしてますか。 パパは汽車にいっぱい乗って(汽車の絵)お仕事で 青森から 山形、今は仙台にお泊りしています。 冬は寒くて雪が沢山積もるよ(雪だるまの絵)、今は夏だから暑いけど 頑張ってるよ、この前は三条のジッチャンと沢山お酒呑んだ、今度は一人だけど毎日少しずつビール呑んで(ジョッキの絵) 美味しい魚食べてます、土曜日に帰ります、お土産買っていくからね、まっててね。・・・・帰ったらママと三人で遊園地のプールに行こうね、・・・じゃあまたねー バイバイ・・・パパより

Photo_3広瀬川

「ゴメンナサイ、息子さん宛の手紙、雪だるまの絵とか 子供が喜びそうな絵文字で かわいくて楽しかった、いいパパさんだなと思った、お父さんもいい人で 二人で仲良しで羨ましい、お父さんも孫の写真持ってたよ、わたしに見せてくれた、嬉しそうだった、ホントにいい人なのに わたし悪いことしてしまったわ・・・、 折角釣った魚も皆逃がして・・・ウチは料理して出すのに、魚にまで優しくていい人なのに 私が大きな声出して嫌な想いをさせてしまった、ゴメンナサイ・・・。」 「そんなにおだてるなよ、照れるよ、」         

なんだか言葉少なになってしまった、                    

広瀬川の流れがやけにきれいだ、杜の都仙台だ、水の青と山の緑が 淡い青春の思い出の中に まだ煌いている。 旅情とはこんな景色を云うのだ。 

流れの幅一杯に1メートルくらいの低い滝のような落ち込みがある、あの下流に魚の群がいる、 広瀬川は京都加茂川に似ている。  オラのふるさとの川 信州すすき川、多摩川にもどこか似ている、

 

川の景色に「旅情」を感じるような考え方になったのは 最近のことだ、あの頃は壁を向いて拗ねている朝ちゃんに もっとちゃんと慰めて ついでに何かすれば良かったのかなとか 旅の恥はかき捨て、婆ちゃんとの約束を律儀に守って いい人だと褒められるより やってしまって叱られた方が良かったかもしれない・・貴重品無くす絶望感と比較したら やるべきだったと後悔したものだった。 未来があると自分に正直になれないから困る、

上品とは欲望に対して動作がスローモーな奴、(立川談志)、ジョーダンじゃねぇ、オレは上品なんかじゃねぇ、何事も早すぎるのが課題だ、朝ちゃんに心底ゴメンネと思う気持ちと、 婆ちゃんや皆に義理立てしただけだよ、損得抜きで チャンスがあれば 男なら行動するべきだ。               

今頃になって思うのは もしもあの時 朝ちゃんが 浴衣の帯を解いて旅の男を受け入れていたとしたら・・・”互いの将来を傷つける”、旅の男は”彼女を傷モノにしてはいけない”、お互いが相手の幸せな未来に気遣いして それを守ろうとする優しい気持ちだったとすれば オレも朝ちゃんもどちらも立派な大人だったことになる・・肉体が合体しなくても心の触れ合いが大人の恋に発展する、 そこまでカッコよくはないけどね・・・❤                 

早い話がタイミングが悪かっただけだ、相手の幸せを守るため己(の欲望)を犠牲にする?、古い時代によくある恋のスタイルだが、逃がした魚は大きかった、こういうことが多いのが青春なのだ。

その日の夜はボーリング場で2ゲーム遊んだ、靴の借り方、スコアのつけ方等教える、朝ちゃんは目を輝かせてかなりハイテンションで楽しんだ。  あー疲れたと、パーラーで甘いものを食べながら また東京の話をした。 東京の男は怖いから、騙されるなと婆ちゃんに散々聞かされたそうである。 プロならいいが素人女に手をだすな、女を泣かすな・・・これは岳父から呑むたびに散々聞かされた。  素人とプロの違いは何を基準にするの? 金で解決するのがプロなのであろう。

プロはコワイ・・と思っていた、「病気」が怖い時代だった。       

素人は病気よりも「心」「未来」までを傷つけてしまうことがある、そのほうがもっと怖い・・と解釈していた。 オレは朝ちゃんのナイスバディを見せてもらったから・・ボーリング場とレストランの支払いは全部自腹である、朝ちゃんはプロではないが お世話になった義理もあるし、妥当な出費である。         

仙台では社会勉強が沢山あった。 社会勉強とは大人になってからのほうが身に沁みる、実戦体験で始めて分かることもある。  

用心深いのとマヌケは違う、現金を風呂にまで持っていくのはやめた。  親父の娘を想う気持ち、約20数年後に オラも同じ想いをさせられた。 愛娘が結婚したい人がいる・・つれて来い、俺が殺してやるから・・・玄関で緊張のせいか彼はなかなか入ってこない、殺さないから大丈夫、入りなさい・・・、そのまた十年後、幸せそうな娘を見て 彼に感謝の頭を下げていた。           

岳父は晩年義母と二人で突然上京してきた。 神社仏閣見物がしたい・・・、親父の本音が読めないまま 鎌倉・江ノ島へ連れていってしまった。 二年後親父は逝った。  後になって 親父は靖国神社、明治神宮をお参りしたかったのでは・・と思った、戦争へ行ったのに戦争の話をしない、娘と孫の話しかしなかった、本当は靖国神社を参拝したかったのだ・・・亡くなってから失敗したと気が付いても遅い、未熟な自分が歯痒かった。

Photo

数年後仙台を久々に訪れた、仏壇には爺ちゃんの位牌があった、小さな衝撃を感じた。 部屋の火鉢に墨を入れてくれるのは爺ちゃんだった、爺ちゃんにも随分世話になった。 お線香あげて手を合わせ お花代の香典を包んで 朝ちゃんは?・・・婆ちゃんに尋ねると あの子は嫁に行った、蔵王の大きな旅館の若女将で頑張ってる・・・。あんたによろしくと言ってたよ・・・、あの無愛想な子がそんなこと言う、怪しいぞ、本当に間違いなかっただろうな?  本当だよ、何もなかったよ、婆ちゃんまで・? マイッタよ・信用してくれよ・・・      

夜は一人で多楽茶屋にも立ち寄った、親父の死を報告した。          

一瞬顔を曇らせたがサスガはおタラの母ちゃんだ、 狼狽はしない、黙々と酒の支度して、 ♪時は巡りまた夏が来て あの日と同じ流れの岸 瀬音ゆかしき杜の都 あの人はもういない・・・ 青葉城恋歌を聞きながら 勧めても絶対酒を飲まなかった女将さんが この夜は熱燗を手酌で飲みながら 親父の思い出を語り合った。

 

日本の川には必ず旅情がある、川の流れは 時の流れを象徴している。

旅情にはどこかに寂しさも付きまとうのである。  青葉城恋歌・・・あれはキレイでいいネェ・・日本のシャンソンですね。 後に昭和の作曲家 高木東六さんが絶賛していた。  古い映画で「旅情」というのがある、ヴェニスを旅したオールドミスの淡い恋物語、日本のワビ・サビに似た感情が欧米にもある、美しいメロドラマである。キャサリンヘプバーン主演、原題(サマータイムインヴェニス=ベニスの夏)これを旅情と翻訳したところが素晴らしい、高校時代の英語の先生が絶賛していた。 確かに「旅情」は夏だ、みちのくを旅するのに冬はそんなゆとりがない、吹雪の中でスッテンコロリン・・ひっくり返るばかりでは旅情なんてシャレてられない。

◆読者様へ  

心に残る言葉がある、涙溢れる曲がある、青春には思い出の場面がいくつもある。

忘れられない 忘れたくないことが いくつもある。バカだからそのうち忘れるけどね。

今回のお話は 自分の文章に自分が感動して 泣けて泣けて・・しょうがない。バカだねー! 自分のブログで泣くやついるか? 思い出に涙するのは ノスタル爺(ノスタルジジイ)というが 苦しんではいない、むしろ涙が心地よい・・・ 朝ちゃんはまだ二十歳の乙女だった、オラも若かったから美しい旅情、たまたまだけどキレイなお話になったよ(自己採点だけど)、この調子でいけばいいが みちのく旅行記はスッゲェことも沢山あった、世の中のキレイなことばかり見て歩きたいが 辛辣な表現が必要なこともある、いつも長いのに読んでくれてありがとう、ここまで読むのは大変だ。 懲りずに また覗きに来てくださいね(^.^)

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みちのく一人旅」カテゴリの記事

コメント

こんにちわ 久しぶりにお邪魔しましたが やさしい素敵な文章で いつも感動してしまいます。  今自分は幸せだと思えて 何度読んでも涙がとまりらなくなります、 ジャンルもお話しも沢山ある中で 私はこの記事が大好きです。  アクセスすると すぐに「みちのく一人旅」のページへ飛んで行きたくなります。  若いときには沢山失敗して 人は成長してゆくのですね。  私も子供に教えてやろうと 勇気が湧いてきました。  ありがとうございます。  元気が欲しいとき また時々伺います、更新楽しみにしております。 

投稿: aob | 2011年10月28日 (金) 17時28分

aobaさん  こちらこそ素敵なコメント戴いて恐縮です。
評価されることがめったにない、お笑いがシモネタになっていつも叱られてばかりなので とても嬉しいです、お蔭様で元気がでます。
みちのく一人旅のネタはまだ沢山あります、不定期ですがまた更新したいです、仕事より遊びの内容になりますけど。 いつでもお気軽に覗きにきてください、よろしくお願いします。
本日は誠にありがとうございました、厚く御礼申し上げます。ちょっと硬いかな・・・? 長くなってすみません。 

投稿: myway | 2011年4月 9日 (土) 08時07分

aoba
こんにちは 私は中学まで仙台で暮らしていました。  母も昭和50年頃仙台広瀬通で働いていました、もしかして オタラの母ちゃんかもしれませんね?? 地震のことが心配で調べていたところ 偶然に素敵なブログに辿り着きました。 あの頃は こんなにやさしい心温かい旅人がいたんですね。 最後まで一気に読んで、素敵なエッセイ集・百曲がり坂のフアンになってしまいました。  仙台の友人にも紹介します。
皆喜ぶと思いますよ。   mywayさんは いつも前向きな明るい笑いの方へもっていこうとしてますが 本当はとっても一生懸命で 心の若い 優しい旅人だと思います。 コメントは苦手ですがまた時々お伺いさせてくださいね、勉強になりました、ありがとうございました。 みちのくの旅日記 楽しみにしてます、これからもよろしくお願いします。 

投稿: aoba | 2011年4月 8日 (金) 20時09分

仙台出身のojaです。 時々訪問させて頂いております。
俺・だめだわこれ・・・
何度読んでも涙が止まらない。 お体大切に、また素敵なエッセイ楽しみにしております。 ありがとうございました。

投稿: oja | 2011年3月 1日 (火) 15時31分

ありがとうございます。 いつも長くなってすみません、シンプルに読みやすく努力します。 いつでも遊びに来てください。

投稿: myway | 2009年10月 4日 (日) 08時18分

こんにちわ、通りすがりの旅人です。 素敵なブログに出逢いました。 ユーモアがあって 笑いながら読んで、ラストには大粒の涙になりました。 また時々お伺いさせてくださいね、面白いお話 楽しみにしてまーす。

投稿: オジャ丸 | 2009年10月 4日 (日) 08時16分

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