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オレ流少年野球 (1)

オレ流少年野球指導法

     スピード スピードに拘った、野球の基本キャッチボールは山なりのボール投げたらダメ、地面と平行に速いボールを投げる、肩を強くするには全力で投げる。 下手くそチームのキャッチボールを見ると 山なりのボールが手前でバウンドして頭を超える、ワンバウンドで良い、速く低いボールを投げあう。 キャッチボールのスピードで強いか否かが分かる。 レーザービームはワンバウンドで練習する。

やがて肩が強くなればストライクのバックホームができるようになる。

     フルスイング 思いっきりバットを振る、いつもホームランを狙う、バットを速く振れるチームは強い。 バットの振りが速ければ 相手はビビル。

     バント バントしたことない、同じアウトなら空振りで三振してこい。 

オレ流少年野球理想理論、こればっかりだった。  監督の戦略やサインで1点とる、そういうことは上手でない、「打て・打て・・・」ヒットで大量点取るしか出来ない、サインに従ってバントでは 選手も面白くない、ヒット打ってヒーローになれ・・・そのほうが こっちも楽しい。 いい加減でも勝つときは勝てる。

Photo  

三十代、酒の腕を磨き少年野球に燃えていた時期が我が人生のピーク、少年野球の話になると自慢話になってスマンが これくらいしかオラにはないのだ。 うまくいった、やりたいように出来た、子供たちにはユニークなキャラが沢山いた。 

夢に向かって走れ・・?的な純粋スポ根青春ストーリーだが、不良オヤジの回顧録にはオレ流裏話が沢山ある。

健康で自信に満ち溢れ思い出いっぱいの時期であった。  子供はエゴだが 自分はもっとエゴだということが分かった。 悔しい思い出ばかりなのは 自分のエゴを子供に押し付けていたから、準決勝、決勝の常連、名門チームに成長したのに 負けた思い出しか残らない、子供たちの涙を何度も見て後悔し反省するのは いつも監督のほうだった。 

 百戦百勝は出来なかった、子供たちに悪いことをした、すまなかった・・・今彼等に再会したら 伝えたいのは そればかりだ。

何十年経っても 野球のアルバムを開くと涙になる弱い監督だ。  ヤンチャたちの世話を焼いていたつもりが よく考えれば自分が一番問題児のガキ大将だった。  

子供たちには 教わることのほうが多かった、

十年間 子供たちと共に戦って得たものは 「やさしい男になろう」自分の信条を見つけたことくらいだろうか。 

里中ちゃんアンダースローの超スローボールチビ投手、漫画のキャラ・さとなかちゃん)

あるとき 春の大会、コテンパンに優勢な試合、四回途中まで10対0でリードしていた。

ピッチャー里中、捕手ドカベン、一塁イッキュウ、二塁チュウタ、三塁ササ・・・ベストメンバーではない、ヤンチャな悪ガキばかりでやってみた。 私は子供を苗字で呼ぶことは少ない、名前、ニックネームで呼ぶ、子供の目線に合わせるのではない、ニックネームのほうが彼等の世界に入り易いからである。  声が良く出る、野球の技術はイマイチでもいい、賑やかにやれるチームは強いことを六年生のレギュラーに見せたかった。  

「ピッチャータマ遅い・・・蚊がとまる、ピッチャー 顔悪い、ドラキュラだー・・・」相手ベンチから野次が飛ぶ、里中はセットポジションのまま 相手ベンチに文句つけている、「ウルセー、バーカ、明日学校行ったら 泣かすからな、・・」三塁ササが これまたスゴイ「オラオラ・・・バッター 打てねぇのかよ、ナンダテメー・コノヤロー・・」そんなこと教えてないけど、この個性が好きだからスタメンなのである。

里中がなかなか投げないで やりあっているから審判に注意される。  「投げなさい、ボークになるよ・・・」 里中はまだ相手ベンチに向かって「コノヤロー、ぶつけるぞ・・・」

まるで喧嘩状態になった。 審判もついにキレた、監督が呼ばれて厳しい口調で注意された。 「礼儀を指導してください、乱暴なことを言わないように・・教育的にお願いしますよ・・・」オラ謝るしかない、分かりましたすみません、相手のベンチ前まで進んで まだ文句言っている里中のアタマにガツンと一発くらわした。 「オマエのおかげで怒られただろが、明日負けるなよ、絶対やっつけろよ 」明日の決戦の激励をした、野球は楽勝だ、喧嘩に負けたらダメだ。

結果は五回コールド勝ち、47対0、記録的大差であった。 子供の野球ですから 加減して手を抜いてやってもいいのに・・・、大人げない・・・、子供の気持ちを 少しは理解して・・・審判も相手ベンチの大人たちからも非難の声が聞こえる。  意気揚々と引き上げたが コーチや年長スタッフにまで窘(たしな)められた。  でも オレはこういうスタイルでやりたかった、里中ちゃん、かわいい子にドラキュラなんて ヒドイよと・・自軍応援団には支持されたが・・・。 自治会、子ども会、PTA・・このての教育福祉的組織がオレはキライだった、生理的に嫌い、逆らいたくなる。 その昔このての大人たちが売春禁止法に賛成した??。 子ども会主催の行事に野球部さんは協力的でない・・といつも叱られるが「クリスマス会」「芋煮会」・プレゼント?・・・別に嬉しくもないよ、芋も食いたくないよ・・、芋食わすために子供を動員しているのではない、野球の練習したいよ・・・であった。 子供を大人が遊ばせてるつもり?・・違う・大人が遊んでもらっているのだ。 うちは練習した、努力したから強い、仲良しクラブじゃねんだよ、手抜きしたら子供に失礼だよ・・・。  ボランティアの大人が子供の遊びにまで介入するから 子供は甘やかされたまま大人になる、子供のままで大人になってしまう・・・そんな考え方だった。 こっちは毎日子供と練習してる、二日酔いでも朝練してる、たまに見に来て 偉そうにいうんじゃねーよ。

オラもアタマきた、すみませんでしたね、今日は二軍、次は一軍のベストメンバーでやります、百点目標に頑張ります。「ハイ、バッターさん、打ってくださいねー」と、お上品に声掛けるように指導いたします、青少年を健全に育成いたします・・・。 

ムッカツク審判団に捨て台詞・・・? 何が子供の気持ちだ? 解ってないのはそっちじゃねぇか、ドしろうとの審判が偉そうにしやがって???、良い子のみなさん、グランドのお掃除でもしてから帰りましょうかー!

監督がイジケてる!子供たちには冷やかされ、あんたが熱くなったらいけないよ、あんなあてつけがましいこと云って 審判に喧嘩売っては不利になる、年長のコーチに夜の酒席でまた叱られる。 オレも親ばかだ、熱くなるよ、かわいい顔したサトナカちゃんはオレの息子だ・・・不良軍団をコントロールしているのだ、彼等以上の悪ガキにならなければ やってらんねぇ、文句あっか?・・・このチームは命名からユニフォームのデザインまでオレの作品だ、好きなようにやる・・・

自信の塊りだった。 怖いものが何もなかった。 子供たちはオレの宝物、彼等のためなら喧嘩もできる。

強くなるほど人数が増える、所帯が大きくなると風当たりも強い、いつも誰かと喧嘩していた・・・、それが心地よい、

好きなようにやっていたから 楽しかった、青春真っ只中だ、・・・だから思い出に残るんだよね。 

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コメント

大切な思い出の宝物ですね、今でも時に会うといい話が賑やかに出来るでしょうね。   むらかみ

投稿: むらかみ みねあき | 2009年7月17日 (金) 18時40分

サトナカちゃん・・・コメントありがとね(^.^)
手が小さいから特殊な変化をするナックル、しかもチョー遅い、落差が大きい。小学生では最初に投げたフォークボール??? あれはトンボがとまる、プロでも通用するかも。  誇りにしなさい。

投稿: myway | 2009年7月17日 (金) 16時12分

あの頃のあの球はエリちゃんのナックルボールのようだったね(笑。しかしよく憶えていること…この調子ならかなり野球ネタでいけそうですね。続編楽しみにしています。

投稿: 164 | 2009年7月17日 (金) 14時39分

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