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時は流れて・年末の酔狂

このごろ想うこと ・ネタ切れのため お酒について

「居酒屋兆治」の作者山口瞳さんのエッセイ集に こんなのがあった。

ある年の瀬に 酒場で団塊世代の友人に「あなたはまだ奥様と なさいますか」と聞いてみた、夫婦の限界というか ボーダーラインのようなものを探ってみたかった。 

彼は「私は三年くらいしていませんが 先日ある夜 急にその気になって 隣の布団で横向きにむこう向いて寝ている女房の肩に手をかけ「おい・・」と言ったら 女房は顔だけこっちを向いて ニヤッとしてまた向こう向いて寝てしまった それで終りです」

情景が想像できる なんとも恐ろしいような気味の悪いような話であった。

四十~五十代、不良系団塊オヤジになると仕事帰りの居酒屋での話題は 先ず嫌な上司の悪口から始まる。  景気の動向、営業戦略、その他将来の不安まで・・・仕事の話はあまりしない。   悪口言われる人は主人公だから 酒の肴になっているうちが花なのである。 話題が尽きると 行き着くところは結局「まだ なさいますか 」になる。  

「まだ やるか否か」そういうことが気になる年齢に達したからである。 「そんなこともあったな」「オラもう忘れた・・」、「よそなら頑張れるけどな」など積極的発言もある。  皆自信のない不良オヤジのくせに 妻への義理を自問しながら 不貞に似た負い目と責任感の狭間で 酔狂と水平思考でバカ笑いしてるときが一番楽しい。 

そういう状況でしか本音を語れない、互いの立場も経済状態も知っているから サラリーマンとは哀しい種族、男とは哀しい生き物である。

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昨今の居酒屋は 騒々しくて苦手である。 「こちら焼酎ロックになりまーす、レモン搾ってもらっていいですか・・・」若い店員の接客マニュアルが飛び交う酒場は どこも混雑する、内容より価格、安いからであるが満席で入りきれない店もある。  

隣の客とくっ付くくらいの混雑の中で 大きな声でないと話が聞こえない、店全体がハイテンション、叫びあって会話しているうちに 喉が痛くなる。  隣のグループがやかましい、特に女の声はキーが高いからギャーギャーと聞こえる、 こんな環境で「オラ20年やってない・・」なんて会話は普通はしない、 粗暴な言動をしないのが紳士の条件ならば やるだのやってない・・だのと 大声で叫ぶようでは 紳士失格である。

ゆっくり呑んで普通に語り合いたい、ならば高い店へ行けばよい。

決して豊かな経済状態ではないから 毎度高級なところへ出向くわけにもいかない。

そして 五人の仲間「酔狂連」は 毎月積み立てしてメインレースの一本勝負までするようになった。  11連敗の記録もある。 勝負しなければ何度もいけるのに・・・それでも欲がジャマをする。 勝利の美酒を味わいたいのである。

品川の路地裏、馴染の活魚料理店で石鯛の活造り、師走にはスッポン鍋で股間の奮起を期待する?  隣の安っぽいスナックから下手くそなカラオケが聞こえてくる。

「思い出酒に酔うばかり」「誰が名付けた夢追い酒と」「惚れた同士さお前と二人酒」・・・このてのド演歌が好きくない。 酒の有難さ知らない奴が酒の演歌を唄うな、「1月は正月で酒が飲めるぞ」 バカヤロ、未成年が酒呑むな、

やがて都はるみのメドレーになる、「しあわせそれとも今は ふしあわせ」・・「大きなお世話だバカヤロー!」、「あなた死んでもいいですか・・」「とっとと死ね」・・・・

オレは酒で乱れたことはない、粗暴になったこともないが シロウトの聴くに耐えない下手くそなカラオケは無性に機嫌が悪くなる。

こんな男に 誰がした?・・・誰のせいでもありゃしない・みんなオイラが・・?

 

暮らしの話や夢を語るほど 寂しくなってきちゃう。 年末は冬の訪れ、楽しい漫画的な話でバカ笑いすると身も心も温まるからいい。 呑むことを正当化しようとする呑ん兵衛の屁理屈であるが。

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不良オヤジの水平思考、全員一致で可決された改革案

 諸悪の根源売春禁止法は反対、遊郭を国営化する。

 GⅠレースの勝馬投票券は郵便局・コンビニでも販売する、郵政民営化ならここまでやるべき。

 暴力団同士の抗争は国立競技場を開放、最後の一人まで戦わせる。

 振りこめ詐欺の犯人を一度死刑にしてみる。 法律の抑止力でこのての犯罪は無くなる。

 妻子を殺された遺族に仇討ちを公認、拳銃を貸与して国家公認の刺客をアシスタントにする。 子連れ狼が高額なら仕事人中村主水さんなら格安一両で依頼できる。

 塩分控えめと医者に注意されたら 甘いもの食べる。 (この案件は先送り)

 天下り問題、天下り先を航空自衛隊にする。 空挺部隊で飛び降りればこれが本当の「天下り」。

 恋愛論、男も女も やっぱりルックスだよ、 顔より心なんてウソ、アノコに会いたいは アノコとやりたい・・てことだろが (ビートたけしのネタ)

オレは品行方正な優等生でも紳士でもない、どちらか云えば無頼系である、文章も時々乱暴になる。 真面目にやってきた優等生には冷たい人間が多い、悪い奴もいる。 ドヂな不良系に心の温かい友がいる。 お互いに本音を打ち明けられる。  勉強を否定しているのではないよ、勉強はしたほうがいい、要は向学心・勉強の質の問題だ。 学歴・知識だけで教養人にはなれない、教科書だけの勉強では未完成なのよ、ある期間目標に向けて努力した経験がエライのよ、 それが云いたい。 

酔狂連の仲間たちも皆似たもの同志、失敗経験が豊富だから それなりに人にやさしい、ドヂだから夫々に病気も抱えている、それも基本的に酒呑むと叱られる病気である。 呑んじゃいけない・・だから呑みたい、自然流である。

破廉恥なことをしないだけだ、酒・女・博打・・・ 常にろくなことを考えていない。 皆エラそうなことを云っても 飲むとガキと一緒である、皆優しいのは酒に対する感謝の気持ちを忘れていないからである。 

今年も師走になりました。   忘年会、新年会、酒を呑む機会が多くなる季節です。

キライなこともまだあるが列挙するのもアホらしい、どうでもよくなってきた。

お蔭様で、ホントニお蔭様で・・暮れから正月が楽しみになりました。 旨い肴で美味い酒を ほどほどに呑めるのが スゴーク幸せ。

一年一生、一日一生、子連れ狼冥府魔道ではないけど 充実した一年を過ごしたい。 

去年は時の経つのが待ち遠しかった、今年も無事に年末を迎えた、時間は誰にでも平等に経過する。 健康の有難さが やっと分かってきたのかも。  少しでも多くお正月を迎えられるように精進しよう、今日の健康に感謝、ボチボチ行こう・・と思うようになった。 年末の忙しい時期に能書きたれて またシモネタ系で長くなってしまったが 要するに来年もお正月に旨い酒が呑めればいいんだよ。

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