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キリマンジャロの雪

キリマンジャロ

「キリマンジャロは 雪を頂く峰にして 標高5895m、アフリカ大陸随一の高山と称せられる。  西方にあたる頂きを マサイ族にて「ガイエ・ガイ」即ち「神の館」と呼ばれている。この西方の頂上近くに一頭の豹の凍結した死体が横たわっている。 かかる高所に 豹が何を求めて至りしや、解き明かしたる者いまだなし・・・・」

アーネスト・ヘミングウェイの名作「キリマンジャロの雪」冒頭の一節である。        いつまで経っても心に残る名文である。  「子諸なる古城のほとり 雲白く遊子悲しむ 緑なすはこべは萌えず若草のしくによしなし・・」中学生の頃に読んだ藤村の一節を 還暦過ぎて まだ憶えている子もいる。 名作の感動は 人生の指標のような形で あるとき突然視界に出現してくることがある。  だからどうした?と問われても オラ何にも云えないけどな。

雪の積った山の頂上まで この豹は なにを求めて登っていったのだろうか。  獲物がいるはずはないところへ 何故行くのだろうか?  何かがある、何もないかもしれない、豹は何も無いことを知っていたのかもしれない、それでも力尽きて氷の屍になったとしても そこへ行かずにいられない・・・。  人生とは この豹のようなものなのだろうか・・・?  豹は 損得勘定や目的意識があって登ったのではない、 豹特有の臭覚、彼にしか判らない魅力的な匂いに誘われて 唯ひたすら頂上を目指したのだ、彼は幸せだったのだ。(オレ流に解明すれば)  

主人公小説家のハリー・ストリート(G.ペック)は キリマンジャロの麓で狩猟をして 重病を患い瀕死の状態であった。  自棄酒を飲みながら 過去に恋した女たちを回想する 冒険とロマンスの短編小説である。  彼はこの山の頂上で力尽きた豹に 己の人生の答えを求めていた。

人生はどうあるべきか、生きる目的とは・・?  その謎が 人間に与えられた永遠の課題のようで、・・・・、ヘミングウェイは どこから こんな物語を考え付いたのだろうか?        凍結した豹に 聞くしかないのでしょうか。

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◆ About  me  いつまで経ってもこれだから

  (1)  川崎時代 野球に明け暮れ 重症の肝臓病から復活して 近所の山(生田緑地)へ妻と二人でハイキング、ゴルフ場が見える高台で お弁当食いながら 妻が熱く語っていたのが 映画「キリマンジャロの雪」の物語だった。 グリゴリーペック、エヴァ・ガードナー、スーザン・ヘイワード、配役もカッコイイし、女にはウケる恋愛モノだから 感動の余韻が残っていたのだ。  20年も昔だから 妻も若かったし 生物学的にはまだ「女」のはしくれだからな(これいうから叱られるけれど)。   自分的には 危険な病のおかげで 野球から開放されて 穏やかな日々を過ごしていた。

(2) 先月は横浜の港が見える高台にある三殿台遺跡を見学した。  標高55mにある弥生人の住居跡、貝塚も見てきた。   そういえば 我が家の近くにも「貝塚」や縄文時代の住居遺跡がある。  自分的には歴史の勉強は好きであるが 古代までは あまり興味ないな、史実を保存してあるのなら 新撰組が斬り込んだ「池田屋」とか、巌流島決闘跡 なんかがあれば見てみたい。 吉原遊郭も。  この辺は標高55mより高いはずである。 ヘミングウェイ流に考えれば 日本の古代人が こんな山の上まで食い残した貝殻を運ぶ意味がどこにあるのだろうか?  縄文時代より もっと昔は 横浜も東京も海の中だったのだ、 日本列島誕生のロマン・・? ナーンチャッテね。 

(3)川崎生田の山道を散歩して 弁当食ってた頃に比べたら オラ横浜へ なにしに来たのだろうか・・・・、個人情報丸出しにして 自慢にもならないことで愚痴こぼしても始まらないが、 脳出血、目の手術、腰痛に生理痛(痔出血)・・・痛くて辛い病気を体験しに来たのだろうか?       今は 窓を開けるとキリマンジャロと同じ形をした富士山が見える、キリマンジャロが富士山の形に似ているのだ。  

アレ(08年の大病)からは 歩いて歩いて、歩きまくった、最初の夏は 雨の日も歩いた、

外へ出ようとすると「行かないで・・・」妻が泣きべそになって制止する日もあった。  「行かないで」と、玄関で叫ぶ妻の声が「死なないで・・」と聞こえるような気がして、ご近所にみっともない、大丈夫・行かないよ・・・と、戻ったふりして また隙をみて一回り歩きに出かけたのである。  

オラ 氷った豹になってもいい、明日のために今日も歩く、こんなことで死んだら 自分の人生なんだったのか? 冗談じゃねぇ、オラなんのために いのちを削り 夢まで削ってきたのか?  削れないウェストサイズと 気力体力抜けても 抜けない疲れだけを抱えたまま 日々誠実に生きてきたのだ、ふざけんなバカヤロ(怒)、

これからは自分のために生きてやる、 このいのち納得して高山の雪に埋もれてやる。   ハリーと同じように自棄酒を飲みたい日もあった。  こんなこと云うから淋しくなるけどね、甘えんじゃねぇ・腹周り削ってから云えってか?  

(4)引越から一年が経った、あっという間だった。  アレから四度目の夏を迎えることになった、まだ能書きたれながら生きている。   オラには ずう~っと一緒に歩き続けた相棒がいる。靴底の厚い運動靴である。  そろそろくたびれてボロ靴になりそうだが 今ではオラの足に馴染んでいる。  退院の後に 子供たちのプレゼントだったけど 今では体の一部分である。  靴のほうがオラの足に合わせてくれている。  相変わらず毎日歩いている、ドヂもやっている。

ブロンズの風の中 

去年の夏から気になる音が聞こえる。 東側の山の隣に広いグランドがある、毎日少年野球チームが練習している。   日曜日には近隣の実業団チームが試合している。  気になるので見に行った、 草野球や少年野球を見ると 自分の弟子たちと比較して評論家目線になるのは オラの傲慢だろうか。

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どちらもいいチームだ、プロ並だ。  内野ゴロも外野フライも ちゃんとアウトになる。  打球が速い、投手の球が速い・・・、いい試合を見ていると なぜか思い出をかき集めてしまう、  昨日の晩ごはん 何を食ったか忘れてるくせに・・・・? 

ブロンズの風の中 きらめくメモリー・・・・♪ しあわせを手放した ひとはまよい子・・♪   なにげなく見送った後姿が ただ一度だけの愛と気づいたあの日 ♪

ブロンズの風の中 見つけたメモリー  悩みなき遠い日の私になって

あの人の胸の中 駆けていきたい  あの日のまま  ♪

サンセットメモリー・・・だったかな?  しあわせ過ぎたのに気づかない、美しい夕焼けを浴びていた清純な愛の日々、誰にでもある若き日のララバイ・・・ いい歌だったなと あの頃の曲まで思い出す。     若き日の浜辺で描いた水彩画のような きれいな詩です。 作詞した 竜真知子さん・・こんなに素敵な恋をした真知子さんは身も心も美しい人なのだろうと 会ったこともないのに惚れてしまいそう・・・? 内面的には理想の女性であるが 実際に会ったとすれば外観優先になりますけど(おいらの場合)、 やはり「見た目」が大事です。

人生のある時期に ある痛い偶然に出逢ったあの日から ずうっとオラは野球に恋をしていた、それも命懸けで・・?バカヤロが 恋は女とするものだろが、野球に恋してなにが嬉しい?  人生のカテゴリを野球のことだけに限定しても、なにからなにまで みんな記憶にあるけれど 「あの一瞬」「あの一球」・「あの憎いチームのあの監督」  グランドを吹き抜ける風と・土と・草の匂いの中にいると 忘れたくても一生忘れられない思い出が 次々と甦ってくる、  あのヤロウ生きてたら?云ってやりたい、「オレは生きている、いま しあわせだ、おいらの勝ちだ・・」

何気なく見送れば・・・今日の自分はないかもしれないが?  オラ野球でメシを食ってたわけでもないのに、 バカだねぇ・・と、判っちゃいるが。

川崎時代は 地域ではお山の大将だった、東京のチームには負けないが 横浜は強いと思っていた。  青葉区のチームと毎年交流戦をやって五連敗した。  少年野球にも地域的な格差がある。 身もフタもないこと言えば 空き地(グランド)が多い地域か否か、子供の人口、指導者の質(バカな大人がいるか否か)・・など、練習環境の差、強くなるには なんといっても選手個人の素質だけどね。   生田緑地をお散歩していた頃は 自分の将来は野球に関係した仕事をしながら 人生を全うするような気がしていた。  野球連盟の事務局とか スカウトとか・・・リトルリーグ指導者の講習会等 漠然とした夢のようなものを描いていた。  だからといって 他所の草野球を評価するのは僭越であるけれど

素人野球で 強いチームの見分け方、 ★ ピッチャーのワインドアップモーション・踏み出す脚が高く上がる。 腰を使うから速いボールが投げられる。  素人は手投げになるから山なりのボールになる。 ★ 指導者がノックバットを右手で握るのはシロウト、(軟式の場合)ちなみにオラは左手、トスバッティングとノックだけなら 多分日本で二番目くらいに上手いよ、グローブの代わりにバットでキャッチボールできるよ、相手がイチローなら。 (他に自慢できることないから) 要するに指導者にも技量と見識がなければ 教える資格はない 生徒にも信頼されない。  経歴が長くなると 口だけの指導に変っていくけどね、おいらの場合。 

早い話が 右投手の左足が高く上がっていたら レベルの高い野球をやっている・・ということである。

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そんなことよりも本日の最優先課題は グランドへ入る前に犬のウンコを踏んでしまったのである。  硬めでとぐろ巻いた しっかりした形の良いウンコだった、ウンコにも良いのと悪いのがあるのである。  靴底が厚いのも幸運であった、 ウンコした犬は気持ちいいが 踏んだ私はどうなるの?  ここまでのパターンでいくと 愚痴っぽくなるのが この頃はそれがない、気分悪くならないのは 相棒の靴のおかげである。 靴も自分も ちっとは進化したのだろうか、 ボヤクどころか良いウンコを踏んだから幸運(ラッキーウンコ)であるとプラス思考に持っていける。

昨夜の雨に濡れた芝生で靴の底を掃除しながら いい試合を観戦して能書きたれながら うるうるしている場合か、 キリマンジャロを思い出して 涙しながら ウンコを掃除している場合か?  結局シモネタやってるではないか・・・?  進化するのは難しい、現状維持で上出来であると自己満足。  毎度のことながら勝手なことを書き並べていますが、 また長編になってしまった。  このクソ暑いのに ここまで読んでくれてありがとう。  集中力の持続は若さの証明だ、 若者はパソコンよりも本で読んだらいいね、文学全集までいかなくても ヘミングウェイを一冊読むのがいいね。  自分の過去が貴重になる、明日という日が楽しみになってくる、人生の方向性が見えるような気がして勇気が湧いてくる。    ヘミングウェイ先生も喜ぶよ、百曲がり坂でシモネタ楽しんでくれる読者も オラには有難いけどね。  ひと夫々、十人十色、人生色々・・ですから。  

今年も猛暑の夏になりそうです。  ビールが美味しい季節になりました。  キリマンジャロの雪が溶けて 氷った豹が生き返るかもしれない、おいらもこの調子なら大丈夫、元気に過ごせそうですね、みんなも夏バテしないように ご自愛ください。

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コメント

山はいいですよね、頂上までエスカレーターでいけるなら・・・? キリマンジャロでも 高尾山でも・・どこでも行ってみたい。 夏風邪・ご無理なさらず お大事にしてくださいねー。

投稿: myway | 2011年6月29日 (水) 09時40分

キリマンジャロ 行ってみたいですね。
最近テレビで雪山をいろいろ見て楽しんでいます、行って見ている気になったりして、、、
2~3日前から夏風邪を引いてしまって調子が悪くて困っています、早く治さないと何も出来ませんね。

投稿: m. m | 2011年6月27日 (月) 14時34分

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