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2011秋・メランコリーPART.2

「○○さん あなたは今○○さんを妻とし 神の導きによって夫婦になろうとしています、汝 健やかな時も病めるときも 富めるときも貧しき時も、・・・・(中略)・・・永久(とわ)に節操を守ることを誓いますか?」 「主と精霊の・・云々」言い回しは良く知らないけれど 教会でやる結婚式、牧師様のことばが厳粛で 鳥肌たつほど感動することがある。  

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汝(なんじ)と汝(なんじ)は・・いま・なんじ(何時)?

欧米の牧師様だと「ホワットタイム・イズイッツナウ?」      になるのかな?・・なんちゃって、  ずっと昔からちゃかしていた自分が不思議なくらい涙溢れて困ることもあった。 

牧師様の声、台詞、演出の巧拙もあるから 感じ方は色々ですけど。

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◆親父の一番長い日

娘が嫁にいったのは秋、11月だった。 

親父の一番長い日は 朝から雨だった。 

神前結婚、神主さんの詔で淡々と進行した。 

「かしこみ かしこみ・・・まぉうすぅ~~~・・・」

神前にお辞儀をする格好がへっぴり腰? 

お尻を突き出して 一言一句丁寧に文書を読む。

起立しながらそれを観た新婦側、我が家の親戚は 皆笑いを堪えている、盃を置く机に手をかけて く・く・く・く・・・・全員が必死になって笑っちゃいけないと 震えがくるほど我慢している、それが余計に可笑しくなる、 白木の机がカタカタ鳴っている。

めでたい席だから笑顔は良いけれど げらげら笑ってしまっては神様や新郎側のご親族にも失礼になる・・・? 皆そんな思いがあったから 子供たちまで肩を震わせて 声を出さずに笑いを我慢していた。  

なんとか無事に終わってから披露宴の会場へ行く前に オラはトイレに駆け込んだ。 下痢していたのではありません、個室で思いっきり笑いたかったのです。  笑いを辛抱するのは 便秘や下痢の苦しみに匹敵するほど大変なことです。  ガハハハハ・・・と気が済むまで大口あけて笑ってきた。 披露宴では紳士的に 唯ひたすら呑んでいた、立派に振舞おう、涙見せたり乱れたりしないように・・・心掛けていた。

最後の謝辞(挨拶)も きちんとできた、無事に終わった。

嬉しくて淋しい娘の婚礼、親父の一番長い日、自分としては上出来の一日だった。  夕方には雨が上がり 温かい日差しが降り注ぐ、紺碧の空が痛いほど青かった。 涙がでるから空を見ないようにしていた。     

家に戻ってからが大変である。 布団に入ってから娘の子供の頃の思い出が 次々に駆け巡る・・・?

式場で泣かなかったから どーだスゲエだろと 後でみんなに威張ってやろうと思っていたが、泣けて泣けて 眠れない、うつらうつらしても 夜中に目覚めて また泣ける、眠られぬ長い夜だった。 翌日は顔が腫れてみっともない、何度も顔を洗い、 会社へ到着したのは昼頃になってしまった。  

妻(お母さん)のほうは ベッド、勉強机、楽器と ぬいぐるみと・・、みんななくなって広くなった子供部屋にへたりこんで ヨウコちゃんが居なくなっちゃったよ・・と、ぼんやりしていた。  賑やかだった家の中の どこかに大きな穴が開いて 寂しげな風が吹き抜けてゆくようで・・・。

その後 お母さんの溜め息は クリスマスの頃まで続いていた。

庭先には コスモスの時期も終わり、一本だけ生き残ったうす紅のコスモスが 力なく揺れていた。  

遠い昔のはなしだけどね・・・・

それじゃ秋桜(コスモス)のお母さんと同じだ、婆さんじゃねえかよ・・・と、

未だに秋になると あの日の結婚式の笑い話を思い出して、 話しが弾む、幼稚園の運動会で彼女をおんぶして走る背中で「パーパ・ガンバレー」何度も繰り返すガンバレコール、渋谷の映画館へ「あられちゃん」を観にいったときのこと、 あれやこれやと思い出し 情けねぇことに また涙が出そうになる。 女の子だし、かわいがってたからねー・・・、コスモスの婆ちゃんに慰められている。 

親父と娘、一方通行だけれど 親父は娘に恋をしているのかもね。

涙もろいのにキレると怖い、病気になるのも、時々面白いこと言うのも・・キャラも体質もオレにそっくり、客観的によく見ればなかなかの美貌、オレがイケメンだから・・・、

娘をのろけてどうすんだってか? 

女には目移りするけれど(おいらの場合)娘と孫たちには 一生変わらず 目移りしないで恋している、必ず別れがくると知りながら 娘ほど愛しいものはない、親父からみて娘とは 哀しく切ない男一途の火の恋だ。 父親は 娘が結婚すると好きな女と別れて何時までも未練たらしく くよくよしているだらしない男になってしまう。  今は? 娘の娘、孫娘にも恋している、・・・・・たく、懲りねぇ親父だぜ。

孫娘もオレとそっくり、勉強家のお姉ちゃん、日本史の試験問題、Q享保の改革=⇒A徳田新之助、旗本の三男坊、め組の居候・・て書いちゃったと悔しがる。 徳川吉宗(八代将軍)とシンさんが同一人物? テレビの見すぎだぞ。

妹ななちゃんは、運動会のシーズンになると存在価値が出てくる。 地域では引っ張りだこ、毎週どこかの運動会や記録会でかけっこしている。 この調子なら 目標はオリンピックだ。 木登り競技があればメダル期待できるけどね。 

◆最近の出来事

 11月1日、今年のウコンを掘りました。 今年も育ちが悪い、ダメだった、しょぼくれた根っこの写真撮る気にもならない。 天候不順は鉢植えにも及んでいる。 鉢花が元気良く成長できる環境にならないのは地球規模の問題である、今年の日本で元気良いのは「なでしこJAPAN」くらいなものだった。  

 11月2日、朝から抜けるような青空、長い長い夏が過ぎて やっと涼しげな秋になりました。 晴れた日は歩きたくなる、歩かずにいられない、大病から三年、寂しくて死にそうな日もあった。 生きていることを確かめるように歩きまくる日々だった。 お散歩しながら娘の結婚式を思い出して ひとりでウルウルしていると 病院の前の花壇に 病院で常連のお婆ちゃんが腰掛けていた。  

あら~暫くだねぇ・・と、気さくに話しかけてくる、 いつも来ている85歳の婆ちゃんだ。  久しぶりだねぇ、具合悪かったの? そうだよ 死にそうだったのよ、今日はやっとここまで歩いて来たら 目が回ってクラクラするんだよ、・・、◎◎さんはもうダメだね、ずっと寝込んでるよ、お見舞い行って なにを喋っても聞こえない、病院来れないようじゃ もうだめだよね・・・?あの人いないと寂しいよ。  病院へ行けるのが健康な年寄りなのである? 死にそうな人の情報交換まである。

85にもなると「死にそう」の言葉に迫力も説得力もある。 オレが云うと「どうしてふざけるの?」と 相手にされないならまだしも 「あら・そお・いつごろ?」と、予定に入れられるのも辛い。     生きてて良かったねぇ・・お互いに。 なんだオレ? 85の大先輩とお友達になりそう? 病院待合室が爺と婆の交流の場になってしまった? 

それじゃ行ってくるよ、ここまで何しにきたか忘れちゃったよ・・と、開いたばかりの病院へ入って行った。  オレも何してるか忘れないように 目的意識持ってお散歩しよう・・と、気合入れて歩き出す。

この頃禁煙に挑戦している、禁煙成功したら お口が臭くないから 小さな恋人ななこちゃんにチューしてもらいたいと交渉中である。 

またバカ云ってると怒られるが バカ云えるから楽しいことも増えてくる、 人生が面白くなってきた。孫娘がお嫁にいく頃まで、長く生きてみたくなってきた・・ 

秋になると 毎度淋しい話になってすみませんけどね。秋は もお飽きた、桜咲く春が一番いい、女が薄着になる夏も またいい。

 

ある晴れた秋の日に ふと思い出す 幸せに輝く娘と 娘を愛し みつめ続けた親父の 幸せで寂しい ずうっとむかしのメモリー になりました。

 

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ぢじょでん」カテゴリの記事

コメント

フラワーさん  先日(九月)は おめでとうございました。
新郎新婦の幸せそうな写真を拝見して ほのぼのとしてきます。  花嫁の親は 複雑だけど本当は嬉しいんですよね。  親父は泣くほど嬉しい・・・娘の花嫁姿が やけに綺麗にみえて?、 お父さんが泣くのは このときこそ・・でしょうね。    次はお姉ちゃん、BABY(孫)の誕生も・・これから 楽しみが増えますね。  寒さが急にやってきました。  お忙しい時期になりますが
風邪ひかないように ご自愛ください。    

投稿: myway | 2011年11月 8日 (火) 05時57分

花嫁の両親の気持ちって複雑ですよね~

嬉しいのと寂しいのと。

わたしも女の子2人。
寂しい気持ちの方が大きく感じて複雑だわ~。

家の旦那さんも娘に恋してると思う。
私より娘の味方する。

長女がお嫁に行くと言ったら
泣くと思うなー。

ななこちゃんとチュー
出来るように
禁煙がんばってくださいね~。

投稿: フラワー大好き | 2011年11月 7日 (月) 17時07分

コメントありがとうございます。  そういうもんなんですかね、父親は娘(女の子)が特別な存在?  息子(男の子)も
娘も 小さいときほどメッチャかわいい、ヨチヨチ歩きの頃が一番かわいい、大きくなると心配事もありましたけど・・・どこの家でもよくあるはなしですが、・・・
ウェブにまで のろけてすみませんけどね。

投稿: myway | 2011年11月 6日 (日) 12時03分

 娘さんはそう言うものでしょうね、娘がいなくてその様なことを経験しないで よかったか?どうか?、、、いいことは多いようですが、、、。
今年も 早2ヶ月をきりました、風邪を引かないように気をつけましょう。
                                   むらかみ

投稿: m. m | 2011年11月 5日 (土) 19時14分

ありがとう。  皆若く健康だった、 むかしむかしの話になっちゃった。  ヨーコちゃんの娘は もうAKB世代だもんね。結婚式も遠くないかもしれない、 美味しい酒が呑めるように元気でありたいね。    

投稿: myway | 2011年11月 4日 (金) 03時57分

ようこちゃんの結婚式か
あったあった!
あの頃はみんな若かったね。
ひーちゃんもいたしね。
遠い昔の事だね。

禁煙ガンバルベ〜!

投稿: ポジ | 2011年11月 3日 (木) 16時27分

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